2024/03/24 23:17

須山農園のちほです。

私は島根県松江市で育ち、現在に至るまでこの地域に育てていただきました。



実家が昔ながらの農家だったので古い農具や建物に囲まれていました。何に使うかわからないものも引っ張り出しては、はおばあちゃんやお父さんに使い方を聞いたり、遊んでいました。蔵や古民家の納屋は私にとって宝の山で、そこには歴史も新しい発見もたくさん眠っていたのです。

でも、古いものは簡単に壊され、捨てられます。
おばあちゃん家の味噌蔵も地域の古くからある木工所も。

地域の思い出がどんどんなくなっていくのを見ると、心が痛みます。

でも、昔のものに新しい価値が吹き込まれる社会があれば
自分の家に眠っている古い道具や素材が捨てられ行く存在から、わくわくしたり思い出になる価値あるものにも変わるんです。
それって感動的な瞬間ですよね。

私たちはいつもは農業をしているので、それこそこういうことを考え、講演会を開催するのは畑違いと思われるかもしれませんが
私にとって「古材やリノベーションを通して、感動したり、思い出が紡がれる地域社会があればいいな」という思いは、須山農園の目的「自然の恩恵を大切にし、次世代に繫ぐ」へしっかりと繋がっているのです。

今回、長野県諏訪市を中心に活躍されているリビセン(株式会社ReBuilding Center JAPAN)の東野さんにお越しいただきます!
基本的にはお断りされている外部講演を松江で開催できるのはとても嬉しい事です!
リビセンの事をご存じない方は是非とも「リビセン(ReBuilding Center JAPAN)」で検索してみてください。
捨てられていくものや忘れられていく文化を見つめ直し、再び誰かの生活を豊かにする仕組みづくりをされています。

第一部では東野さんからそういった現場のリアルな話を生で聞けて、第二部のトークセッションでは松江で活躍されているフラットスタイルの松崎さん、コクーン設計舎の坪倉さんを交えた松江での事例なども話を聞くことができます!

地域の未来について新しい視点やヒントを得ることができると思いますので、ぜひこの機会をお見逃しなく。