2024/06/02 22:23
須山農園のひろきです。
いつもご覧いただきありがとうございます。
先々週から須山農園のメンバーとして一緒に活動できるメンバーシップ、通称「すやメン」を始めてみました。
すると、すでに4人の方に来ていただくことができ、さらには来週からも参加予定が入っています。
須山農園と一緒に活動することに関心がある方がこんなにもおられるというのは嬉しい事ですし、より一層頑張りたいなと思うのでした。
《キュウリの誘引作業、この日ハウスの中はかなり暑かったですが、何とか皆さん乗り越えてくださいました》
《昼はみんなでまかないランチ。いつも母が頑張る皆に心を込めて作ってくれます😊》
過程って大切なのか?結果がすべてじゃないか?
私は農業を始める前、「過程」の大切さについてかなりこだわっていましたが
始めてからは、農業の「の」の字もできていない自分がとても悔しく、勉強をするもなかなか結果が伴わず、私の考えたり、やろうとしていること、過程を大切にするという事は、ただの妄想に過ぎないんじゃないか?と思う状態が続きました。
結局は結果を残さないと過程もくそもないんだろうと思ってからは、過程というより「結果」を意識する機会が多かったように思います。(直近3年間くらいかなぁ。YouTubeのほんわかファミリ~の更新が減ってきた頃でしょうか。)
家族やスタッフの生活を守るには売り上げを上げるしかないし、野菜の栽培の過程を大切にしたとしても結局虫にやられたり、作物ができなかったら(結果が出なかったら)何も意味がないじゃないか。
「過程が大切」と思っていたのは、結果から目を背けて、できないことを正当化するための言い訳に使っているんじゃないか?と思ったりもしました。
正直、日々の作業をひーひー言いながら無我夢中で進めていたので、過程にじっくりと目をやる時間も共有する時間もありませんでした。
メンバーシップを始めてみて思い出したこと
先日すやメンが来てくださったときにいろいろな須山農園の管理作業や、柿の摘蕾作業を黙々とやっていただきましたが、
その帰り際、ある方が「こういう農作業をすると見え方が変わってきますね」とおっしゃってました。
単なる作業で「疲れた」と終わる事なく、そうやってメンバーシップに参加したことによって自身の変化に気づかれる姿にはとても感動しました。
私も農業をはじめてから地元丹波への帰り道、田舎の風景の見え方が全くかわり、「この地域ではこんな田んぼの管理方法があるのかぁ」と目に入ってくる情報が変ったのを思い出しました。
今まで素通りしてきた目の前の情報が、ちゃんと止まってくれることに喜びも感じました。
結果にとらわれすぎず、過程に目を向ける事にも価値はあるんだろうなと。
自分の人生の過程を楽しめる、そういう世界が良い
すやメンで農業を通じて過程を感じるという事は、自身の人生にも応用できるんじゃないかと思っています。
過程を知ることで、食べ物へのありがたみが変わることもあれば、食への関心が芽生えるきっかけになったり、外へ一歩出るきっかけになったりもすると思います。
それは農業じゃなくてもいいし、日常の中からポッと湧いてきてもいい。
そういったちょっとしたきっかけで、日々の小さな努力や挑戦を楽しめたり、私たちの人生がより豊かで意味のあるものになれば最高だなと思うのです。
いいことも悪いことも、失敗することもあれば成功することもあるけれど、どれも自分の人生の過程。
自分の人生の過程を楽しめる、そういう世界が広がっていけばいいなと思いました。
「すやメン」は、須山農園の目的「自然の恩恵を大切にし、次世代に繫ぐ」に向けて一緒に取り組む地域の仲間です。
結構がっつり作業することになると思いますが、一緒に楽しみましょう!