2024/07/16 03:57

須山農園のひろきです。

梅雨真っただ中ですねぇ。
各地で大雨の被害が出ていて、心が締め付けられます。
今目の前にあることに集中し、スタッフが事故しないようにするにはどうしたらいいか?大雨で被害が出そうなときはどう決断していくか?そんな事を常日頃考えていきたいなと思いました。

そんな雨の中、今年から借りている畑の様子を、用事のついでにちほさんとお母さんの3人で先日見に行きました。
雨の重さで草が倒れてきて車(ソリオ)のボディにあたるくらいの細い農道を通り、畑へと向かいます。

最初は乗り気だったちほさんもお母さんも次第に「怖い」「やめようよ!」「引き返そう!」
と言い出したのですが、まぁ車が泥にはまる場所もないし、「1tトラックでも問題なく通れるくらいの農道だったから大丈夫!」
と私は思っており、心配せずに突き進んでいました。

すると、ちほさんが「1tトラックは4LDKだから大丈夫だけど、ソリオは4LDKじゃないから無理かもしれない!!」と

4WDを4LDKと本気で間違え熱弁する姿に、私も母も笑いが止まらず、むしろそのせいで溝にハマりそうになるくらいでした。

皆さんの車は、2WDですか? それとも4WDでしょうか?

うちの車は4LDKです!

《久しぶりに行く白ネギの畑は草がぼうぼう! 雨が降り止まず除草に入る時間がなかなか持てなかったのでこのありさま。2年間荒れ放題だった場所なので、草管理が大変そう😢》


そんないい会社あるわけないじゃん!

先日須山農園のスタッフとおやおや八百屋について話し合っていた時

おやおや八百屋に興味持つ人や、須山農園に興味を持つ人ってどんな過程で興味を持つんだろう?とふと思って
何となくそのスタッフに、須山農園に興味を持って働くことになった経緯を聞いてみた。

そのスタッフが、ちほさんの同級生だったんだけど、最初は家族経営の農家では雇用は難しいだろうと思っていたので
とりあえず農業系で求人を知らないかどうか?をちほさんに相談したところが須山農園にやってくる始まりだったそう。

一応最初に面談みたいなのをちほさんと私とそのスタッフでやりました。

「須山農園の理念や、うちで働く人として大切にしたい価値観はこんな感じですよ」と紙にまとめたものを渡しました



やっぱり仕事として自分の人生の時間を使うのであれば
総じて良い時間を増やした方が自分のためにもなるし、なんなら人のためにもなる方が良いじゃないですか。

やりたいことがあれば、やりたいと手をあげて、たとえ失敗したとしても諦めず進めればいいじゃないですか。

嫌々仕事するくらいなら別に仕事自体しなくたって生きていける世の中なんだから無理に働く必要ないじゃないですか。

まぁそんなことを思いながら、話しながら面談を終えるわけですが


そのスタッフ曰く、当時、「そんないい会社あるわけないじゃん!」と思っていたらしいw


それでも辞めずに今も続けて働いてくれてるという事は、「意外と良いじゃん」と思われるくらいの農園にはなっているんじゃないかと思っています。


《サトイモの葉っぱでポーズをとるちほさん》


須山農園の当たり前は、世間の当たり前でなくなってきた


そういった事を話してくれるようになった事自体嬉しいし、

理念は掲げてても実際に実践していない会社が多い事も知れたし

須山農園の当たり前は、世間での当たり前でないという事にも気づくきっかけになりました。


そうか、そもそも私自身が、一方的に都合のいい社会システムを嫌っている節があったか。


農家は休みなく働くものだ

仕事は我慢して対価を得るものだ

農業は力が無いとできないものだ

野菜は安いものだ

農業は儲からないし大変だ

子供は仕事場にいないものだ

そういった固定概念による[思考と行動の制限]に違和感や不満を持ちつつも
より良い選択肢・社会システム・働き方を置き去りにしたり、見いだせなくなってしまうことが

私はとても我慢ならないんだと思います。

ただのあまのじゃくか?それともイノベーションか?

私は、「こっちの方がみんなの都合いいやん」という事が実現でき、継続できる仕組みができればそれで満足なんです。

地方のちっさな農家だったとしても、そうやって少しづつ挑戦していって、それを楽しんで、それを楽しんでたらいつの間にかもっと多くの人の役にも立っている、そんな農業、仕事がしたいんです。

---


《うちのスタッフが次回の「おやおや八百屋」のチラシを作ってくれました》

7/20 たくさんのお野菜を準備しますので、皆様ぜひお越しください!!!

少し遠いけれど須山農園の野菜が食べたい! という方は、こちらから季節のセット野菜の注文もできますのでよろしくお願いいたします!!