西条柿が“美味しい”と言われる理由

島根県を代表する秋の果実「西条柿」。
この柿には、食味を決定づける３つの特徴があります。

１.とろけるようになめらかな食感
２.ふわりと広がる華やかな香り
３.上品でくどくない自然な甘さ

この３つがそろって初めて、“西条柿の美味しさ”が生まれます。

「なめらかさ」は一年の手間の結晶

私たち須山農園では、冬の剪定から始まり、春の摘蕾、夏の摘果・下草管理、秋の収穫まで、１本１本の木を観察しながら育てています。

収穫した柿は、そのままでは渋いので、時間をかけて丁寧に【渋抜き（合わせ）】を行います。この工程を経て、渋みは驚くほどまろやかに変わり、とろりとした口どけと深い甘みが生まれます。

ふわりと広がる、秋の香り

柿は香りが少ない果物だと言われます。

けれど、西条柿は口に含むと、はじめは控えめで、噛むほどにふわりと香りが広がります。

この香りは日々の暮らしにそっと寄り添う秋の記憶そのもので、どこか心の奥をくすぐるような心地よさを残してくれます。

上品でくどくない、やさしい甘さ

西条柿の甘さは、ただ甘いだけではありません。

ひとくち食べると、まるで和三盆のようにすっと舌になじみます。糖度は高くても、くどさがなく、もう一口…と手が伸びてしまう自然な甘さです。

それは、太陽の光をたっぷり浴びて育った果実が、時間をかけて少しずつ甘みをたくわえた証です。

なめらかな口どけとともに広がる上品な味わいは、あの暑い夏を乗り越えた私たちの体に、やさしく染み渡るようです。

是非この美味しい秋の味覚をご賞味ください😊